読書という名の旅
皆さん、こんにちは!
工学部3年の木舩一輝(きぶねかずき)です。創造発見塾では発想の時間の講師を担当していました。
写真左です。
雪が降ったりして変な天気でしたが、4月も終わりに差し掛かってかなり暖かくなってきましたね。皆さんも少しずつ大学生活に慣れてきたのではないでしょうか。
そんな中で、いよいよ待ちに待った
今年は10連休ということで。僕は実験のレポートを抱えたまま突入するのか否かでかなり揺れています。(レポートは早めに着手しましょう)
みなさんはこのゴールデンウィークどう過ごしますか?
帰省して家族や友人と時間を過ごす、
大学で作った友人とどこかに足を延ばして旅行に行ってみる、
新しい生活にちょっと疲れたから1日中家でゴロゴロする、
どれも魅力的ですよね。
僕が今回の記事で書くテーマは先週に引き続き、「本紹介」です。
僕はどこかに旅行に行くときによく駅で1冊本を買います。読書をすること(特に小説)は
旅をすることに似ている
という話を聞いたことがあります。
旅の思い出が本の内容と結びついたり、思わぬ気づきがあったりするので、ぜひ皆さんもこのゴールデンウィークで何か1冊、2冊手に取ってみてください。
そして僕のほうからも2冊ほど本を紹介していきたいと思います。
まず1冊目は
「メモの魔力」 著:前田裕二
この本、結構最近出版された本で、ニュースとかでも取り上げられたり、本屋さんの店頭で並んでいたりするので見たことあるひとも多いのではないでしょうか。
僕はこの本を読むまでは我流でメモを取っていました。この本は著者の前田裕二さんが実践しているメモの取り方をまとめたものになります。
日常の小さな気づきをアイデアに変身させていく
そんなメモの魔力が書かれた本になっています。
創造発見塾の冒頭では、「気づき」というものの大切さに触れることがありました。
同じ経験をしても人によって得られるもの、気づきの数は大きくちがいます。
その「差」が成長度合いの差に直結すると思います。皆さんも大学生活の中で大小さまざま、たくさんの「気づき」を得ているのではないでしょうか。その得た「気づき」をどう自分の生活に活かすのか、ということが次に考えないといけないことです。
せっかくの「気づき」も忘れてしまっていてはもったいないですよね。僕らは日々の考えや気づきを覚えておくため、いつでも引っ張り出せるようにメモを取ります。
発想の時間ではつながりを見つけるために観察力と類推力を扱いました。メモはまさにこれらの力を発揮していくための非常に有効なツールです。日常のちょっとした気づきをメモに取っておいて、アイデアに困ったときにメモを少し見返してみると思いがけないつながりが見つかったりして楽しいです。
メモを取ることはただ事実を記録するだけでなく、アイデアを生み出す強力な武器になりえるのです。
また、この本ではメモによる自己分析ついても扱っています。
メモを取ることで自分のことを知れる、と聞くとピンとこないかもしれません。しかし、メモを取る対象を「自分自身」にすることで「自分とは何か」ということも見えてきます。
巻末には自己分析のための1000の問と前田さんがSNSで募集した1000人の「人生の軸」「が掲載されています。大学生活、ひいては人生を生きていくうえでの行動指針がこの本を読む、そしてメモを貪欲にとっていくことで見つかっていくはずです。
2冊目は僕の大好きな小説です。1冊目ですごく語ってしまったのでこっちはさらっといきます。
「砂漠」 著:伊坂幸太郎
この本は5人の男女の大学生活を描いた爽快な青春小説になります。
大学生活はいわば社会という砂漠に放り出される前のオアシス。ボウリングや合コン、麻雀、通り魔との遭遇・・・。
どこにでもありそうな、でもどこにもない青春の日々を描いています。
魅力的な登場人物と美しくはりめぐらされた伏線。
読んでいくうちにどんどん世界に引き込まれて最後はきっと読み終わるのが惜しくなると思います。
著者の伊坂幸太郎さんは仙台が大好きで、この小説の舞台も仙台、そして東北大学になっています。作中には文系食堂のとなりの喫茶ルポーの名物メニューでもあるミルクコーラも出てきたりして、東北大生ならではの楽しみ方もできます。
↑ミルクコーラ(おいしいです)
さて、今回はオススメの本を紹介してきました。皆さんもぜひゴールデンウィーク、あるいは大学生活という長い旅のお供としていろんな本に手を出してみてください。
長きにわたったメディアサロンのブログも今回で最終回になりました。みなさんの大学生活の参考になった記事が一つでもあれば幸いです。
これからの大学生活、
常にアンテナを張り、
多くのことに気付き、
そして学んでいきましょう。
では、またどこかで。
実行委員3年 木舩一輝