大学生活×ドラえもん
実行委員5年目、工学研究科博士課程前期1年の鷲辺です。
今は大学院で交通システムに関する研究をしています。
(ちなみに趣味は合唱です。右から2番目が僕。研究室内で合唱団を作って発表会にも参加しています。)
今日のテーマは
“気づきの大切さ”です。
あまりピンとこないテーマかもしれませんが、さっそく本題に入りましょう。
気づきというのは突然やってきます。
例えば僕がある日アニメ”ドラえもん”を観ていた時のこと…
その日のお話は、ドラえもんがどら焼きをお腹いっぱい食べるために”ドライライト”という熱いドライアイスを売って一儲けを企てるというものでした。
(この後ネタバレなので読む場合は自己責任でお願いしますね)
ある寒い日に、ドラえもんがドライライトを売り始めると、人気に火が付き大行列ができるまでになります。
そこで、100グラム100円だった値段を200円、300円…と吊り上げていきます。
それでも買い手がたくさんいるので、ドラえもんは(大量に在庫があるにもかかわらず)”今日は売り切れ”と言ってさらに値段を上げようとします。
しかし、売ることに夢中になっていたドラえもんは、ドライライトの倉庫のフタを開けっ放しにするというミスをしてしまい、倉庫にあったドライライトをすべて融かしてしまいます。
融けた熱で街はぽかぽか陽気に。
ドライライトは1円も値段がつかなくなり、ドラえもんのお腹いっぱいどら焼きを食べる夢は潰えたのでした…。
何の変哲もないドラえもんの話ですよね。
しかし、ここで僕は気が付きました!
”これ市場原理そのものやないか!!”と。
実は僕、工学系の大学院で研究をしているのですが、経済学の理論も使って研究をしています。変わってますよね。
経済学の中には”市場原理”という理論があります。ざっくり言うと”モノの値段はどうやって決まるのか”を理論にしたものです。
今回のドラえもんの話は”需要と供給によってモノの値段は決まる”という市場原理の基本をまさにそのまま物語にしたものだったんですね。
さて、今回紹介した気づきは、気づいたからといって世界が大きく変わったり、生きるためにめちゃくちゃ役立ったりするわけではありません。
とはいえ、僕はこの気づきによって、ドラえもんのお話を自分の研究分野の教材として捉えられるようになりました。
このように”気づく”ことによって、今まで見ていたものが違って見えてくるようになります。
少し大げさかもしれませんが、気づきによって今までとは違う世界が見えてくるのです。
もし、その世界が誰も見たことのない世界だったとしたら、そこには誰も知らない新しい発見が待っているはずです。
こうした発見が時に新しい研究の成果になることもあるんですよ。
こう考えると、気づきってすごいですよね。
ではどうすれば効果的に気づけるようになるのでしょうか。
僕は2つのことを気を付けています。
1つはアンテナを張ることです。
気づきは突然やってくると冒頭で書きましたが、そもそも”気づこう”という姿勢が無ければ見逃してしまいます。
もう1つはいろんな知識や考え方を学ぶことです。
これはアンテナの感度を上げることに相当すると思っています。
先に挙げた気づきは、僕が市場原理を学んだからこそ得られたものです。
つまり、気づくためには物事をいろんな角度から見るための知識や考え方を知っておく必要があります。
ですが、すぐに感度はあがりません。
地道に少しずつあげていかなければなりません。
ここまで気づきについて難しく書いてきましたが、気づきの最大の面白さは”毎日の生活がちょっと楽しくなること”だと思っています。
今まで見ていたものが気づき1つで違って見えてくるわけですから、楽しくないわけがありません。
みなさんも入学前の今からアンテナの感度を磨いてみませんか。
磨かずに過ごすよりもちょっとだけ楽しい大学生活がきっと待っていますよ。
実行委員5年目 鷲辺航