”なぜなぜ”してみませんか?~あと研究のお話~
実行委員工学部4年の田中です。
かなりいい笑顔をしている右の青年が僕です。
(日中韓交流事業の活動で仲良くなった中国人の友人と!)
今日のテーマは“研究”。
東北大学といえば、全国的にも研究に力を入れていることで有名ですよね。
僕は現在工学部4年ということで、ただいま絶賛研究漬けの毎日です!!
僕が今やっている研究は、 ”脳”に関係する研究です。
初めて僕が脳に興味を持ったのは, 高校1年の時。
そのとき激ハマりしたライトノベルの中で、考えるだけで機械を動かしたり、
リアルには何も起こっていないのに、脳に直接刺激を入れると自分が何かしているように感じられたりする技術が登場して…
そんなフィクションの中の技術を実現してみたいなと思ったのが、今に繋がります。
それを実現するには、まずは脳の機能や仕組みを知ろうと思ったんです。
でも脳って本当に不思議がいっぱいで、僕たちの思考も、行動も、本能でさえ全て脳が司っていますよね?
人によっては、宇宙よりも不思議が眠っていると言われるくらい。
まだまだわからないことが多い分野なんですよ!!
その中でも特に
「睡眠中の脳の活動が記憶の定着にどう関わっているのか?」
というのを調べています。
実験やらデータの解析やらに追われる毎日ですが、
好きな分野の研究ができてほんと楽しいです!笑
(http://www.holistic-online.com/Remedies/Sleep/sleep_stages-1-4NREM.htm;睡眠中の脳波)
▲こんな感じの波形を毎日眺めています…。
さて、1年間研究生活を送ってきた僕ですが、
その中で”Why”の大切さを感じています。
最近だと毎日1000回くらいはWhyを考えます……(多少盛りました。)
でもそのくらい頭の中はWhy!!
例えばデータ解析の場面。
実験で睡眠中の脳波の計測を行って, それを解析します。
もちろん、理論的にこんな波形が取れてほしい!という理想があります。
その理想的な波形が実験の計測で取れるかどうかを確認する、というのが多々あるのですが、ほとんどの場合うまくいきません(白目)。
でもそれは当たり前で、先生が行う実験ですら、そんな感じです(白目)。
ここで大事なのは
「なぜ、理想と違う結果になったのか」
を真摯に考えることです。
計測機器に問題があったのか?なぜ計測機器に問題が起きたのか?
どんどん深堀をして行って、根本的な原因を導き出す。
そしてそれを修正してまた実験を行ってみる.。
これの繰り返しです。
ここでWhyをうまく使いこなせないと、違う原因にたどり着いてしまったり、
論理が飛躍して, 全く的はずれな原因を導いてしまったり…。
(http://multiple-sclerosis-research.blogspot.com/2014/12/does-sleep-deprivation-make-your-brain.html; 睡眠中のマウスイメージ)
▲かわいい…!
研究生活はwhyで溢れかえっています。
Whyを考える習慣、whyを考える力の重要性を痛感しています。
皆さんは「5 whys」という言葉を聞いたことがありますか?
5 whysとは、1つのテーマに関して5回whyを考える思考法です。
例えば……
(http://www4.tokai.or.jp/advi-qc/p01.htm; 5 whys)
みたいな感じです。
とりあえず何でも5回なぜなぜしてみる!
これは、先ほどのデータ解析の場面でも使えますし、
普段から意識すれば、自然とwhyが身につきます(^-^)
まずは、「なぜ、東北大学に入学するのか」から5 whysを始めてみませんか?
実行委員4年 田中健也